女性の薄毛や抜け毛の原因
女性の薄毛や抜け毛の増える原因はいくつかあり、そのどれに該当するかによって治療法が異なります。
原因 | 予後について | |
---|---|---|
FAGA (女性型男性型脱毛症) |
加齢による女性ホルモンの減少(若年層でも起きない訳ではない) | 放置するとさらに進行する |
円形脱毛症 | 自己免疫疾患が原因とされ、ストレスが引き金になり発症することが多い | 自然治癒することもあるが、外用薬で早期の完治もできる |
牽引型脱毛症 | ヘアゴム、カチューシャ等で髪に負担がかかって起きる | 自然に回復するが、根本的な改善が必要 |
産後脱毛症 | 産後のホルモンバランスの変化で起きやすい | 自然に回復する |
びまん性脱毛症 | 女性ホルモンの急激な減少、過度なダイエット、ストレスなど(更年期前後が多い) | 放置すると進行する |
びまん性脱毛症も大きく2つに分けられ、その中で注目したいのが、女性男性型脱毛症(FAGA)です。加齢による女性ホルモンの減少や、男性ホルモンによる影響を受けたことで発症するのが主な原因です。
他の脱毛症との大きな違いは、FAGAは自然に治る可能性が低いことでしょう。
女性の薄毛(FAGA)は治療で改善を目指すことができます
薄毛治療は男性だけのものと思っている女性は意外と多く、「自分が薄毛になったときは、かつらやウィッグを付ければ良い」と考えている人もいるでしょう。しかし、女性の薄毛(FAGA)は治療で改善を目指すことができます。女性の薄毛(FAGA)の主な治療法
もっとも人気の治療法は、飲み薬と塗り薬を使ったFAGA治療です。予算も月々1万円前後となっており、手軽さが人気の秘訣です。月々1万円で薄毛が治療できるなら、コスパは十分ではないでしょうか。①外用薬
頭皮に直接発毛有効成分を塗布する治療法です。薄毛部分や予防した部分に対してピンポイントで塗布することが可能となっています。効果は内服薬と違ってゆっくりと出る反面、副作用が少なくて扱いやすいのが特徴です。※すべての方に副作用が起きないわけではありません。
ミノキシジル外用薬のように「第1類医薬品」としてドラッグストアなどで購入できるものもあります。市販のものは手軽さがありますが、クリニックで処方してもらう外用薬の方が濃度が濃いため効果に期待できます。
②内服薬
内服薬は、体の中から効果を発揮するタイプの治療法です。発毛効果だけでなくホルモンバランスを整えて抜け毛を予防したり、育毛のサポートをしてくれたりなど頭皮にのみ作用する外用薬とは違い、女性に嬉しい効果が期待できるものもあります。
内服薬は各クリニックで提供しているものが異なり、中にはそのクリニックのオリジナル発毛薬を提供していることもあります。発毛目的なのか、それとも抜け毛を予防したいのかで飲む薬も変わってきますので、クリニックからの説明はしっかりと聞いておきましょう。
市販の育毛剤や育毛シャンプーについて
「ドラッグストアや薬局でよく目にする育毛剤や育毛シャンプーでFAGAを改善できるのでは?」と思う人もいます。市販であれば料金もそこまで高くありませんし、通院する手間もないため効果があるのであればおすすめしたいところです。結論を先に申し上げると、市販の育毛剤や育毛シャンプーは、抜け毛の予防には期待できますが、発毛を目指している方は改めて考えることをおすすめします。
育毛剤の効果について
育毛剤とは、その名前の通り「髪の毛を育てること」を目的としており、あくまで頭皮や髪の毛の健康を維持した抜け毛予防が主な使い道となっています。育毛剤は市販されている商品も多く、ドラッグストアなどでもよく目にしますよね。市販されている多くの育毛剤は、厚生労働省に認可されている特性の有効成分が配合された医薬部外品になっています。
育毛剤に含まれる成分の効果は、「頭皮環境を清潔に保つ」といったものが多いです。
育毛シャンプーの効果について
育毛シャンプーは頭皮や髪の毛を清潔に保ち、健やかな髪を育てていくことができるサポートアイテムのようなものです。頭皮や髪の毛への負担は少なめで、フケやかゆみのような頭皮トラブル予防に期待できます。“育毛”というフレーズの通り、あくまでも健康な髪を育てていくためのアイテムです。しかし、薄毛の人にとって育毛シャンプーはメリットも多いです。
育毛シャンプーの良いところ
①:抜け毛予防を目指す土台が作れる人間の皮膚には常在菌が存在しており、肌のバリア機能を正常化するのに役立っています。しかし、皮脂やフケなどで頭皮環境が悪くなってしまうと、善玉菌が減少して悪玉菌が繁殖してしまうのです。それが抜け毛の原因の一つになってしまいます。
育毛シャンプーで悪玉菌の繁殖を抑えて善玉菌を増やすことで頭皮のバリア機能が正常化し、頭皮や髪の毛が健康に育つサポートをしてくれます。それに加えて、頭皮環境を整えることによってさまざまな有効成分を浸透しやすくなるため、FAGA外用薬の効果を発揮しやすい土台作りを目指すことができます。
②:洗いすぎ防止にもなる
髪の毛や頭皮をしっかりと洗うのは大事ですが、必要以上に洗ってしまったり刺激の強いシャンプーを使ってしまうと余分な皮脂まで洗い流してしまいます。皮脂は頭皮トラブルの原因というイメージがありますが、実は頭皮の乾燥を防ぐという働きもあるのです。
皮脂が少なくなると過剰に皮脂が分泌して頭皮環境が悪化したり、ニオイやベタつきの原因になったりします。そうならないために育毛シャンプーはおすすめです。頭皮への負担が少なく保湿力も期待できるので、いらない皮脂だけを取り除いて頭皮や髪の毛のうるおいをキープできます。
③:髪の毛のハリやコシを与える
頭皮環境が悪かったり、髪の毛のタンパク質や水分が不足してしまうと髪の毛はハリやコシがなくなってしまいます。すると髪の毛は細くなったり縮れてしまったりして、髪の毛の本数が多くても毛量が少なく見えてしまうのです。育毛シャンプーにはうるおい成分や有効成分が含まれていますので、ハリやコシを与えることができます。
結論:FAGA治療は専門クリニックに行くのがおすすめ
このように、育毛剤も育毛シャンプーも抜け毛予防には期待できますが、「今ある髪の毛を育てること」がメインです。このことから、FAGAを治療したいのであれば専門クリニックに行くのがおすすめです。育毛剤に毛が生える効果があると思っていた…という方は、改めてクリニックでの治療を検討してみてください。
女性の薄毛(FAGA)の治療法と費用目安
ここからは、クリニックでFAGAの治療をする際に用いられる薬の効果、副作用、そして月々どれくらいの費用がかかるのか比較していきましょう。FAGAの治療に利用するお薬
まずは、FAGAで使用される各薬の効果と副作用を簡単に解説していきます。効果 | 副作用 | |
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ミノキシジル(外用薬) | 高い発毛促進効果に期待 | 頭皮の炎症/発疹/かゆみ/ふけなど(比較的軽め) |
ミノキシジル(内服薬) | 高い発毛促進効果に期待 ヘアサイクルの改善 |
【主な副作用】 多毛症/吐き気/動悸・息切れ/むくみ/血圧低下など 【重篤な副作用(非常に稀)】 狭心症/うっ血性心不全/心膜炎/中毒性表皮壊死症/血小板減少症および白血球減少症など |
パントガール(内服薬) | 頭皮環境の改善 髪の成長をサポート |
腹痛/下痢/頭痛/めまい/動悸など(比較的軽め) |
スピロノラクトン(内服薬) | 抜け毛予防 | 頻尿/喉の渇き/生理不順/めまい/女性型乳房/急性腎不全/食欲不振など |
パントスチン(外用薬) | AGAや加齢による抜け毛を抑制 薄毛の改善 |
頭皮の炎症/発疹/かゆみなど(比較的軽め) |
KIP スカルプヘアエッセンス(外用薬) | 頭皮と毛髪を健康に保てる | 頭皮の炎症/発疹/かゆみなど(短期間) |
ミノキシジル(外用薬)
ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布するタイプの治療薬です。頭皮の血管が拡張され、それによって毛包の毛乳細胞や毛母細胞が活性化します。するとタンパク質の合成や細胞の増殖・細胞分裂が活発となることから発毛効果に期待できます。日本皮膚科学会のガイドラインでもミノキシジル外用薬は「A.行うよう強く勧める」という評価を得ています。効果に期待できるだけでなく、副作用が比較的軽めで重篤な副作用が発症するリスクは低いとされています。
ミノキシジル(内服薬)
ミノキシジルの内服薬は、頭皮の血行を改善することによって毛根への栄養が行きやすくなるため、発毛促進効果に期待することができます。それに加えて、ヘアサイクルの成長期を長くして休止期を短くする働きもあり、それによって毛包を大きくする効果が期待できるお薬です。脱毛効果には期待できますが、身体の中から作用させていく内服薬は副作用も出やすくなっています。また、心血管系の副作用が出てしまうこともありますので、必ず医師の判断のもと利用する必要があります。
パントガール(内服薬)
パントガールは、世界で初めて「女性の薄毛治療に効果があると認められた薄毛治療薬」です。ミノキシジルのように直接的な発毛成分は含まれていませんが、頭皮の細胞や毛髪の健康を維持するのに必要なパントテン酸カルシウムや、髪の生成に欠かせないケラチン/シスチンなどが含まれています。他の発毛薬とは違い配合されている成分がアミノ酸やビタミン、タンパク質、ケラチンなどのため重篤な副作用が起こりにくいのもメリットの一つです。腹痛や下痢、頭痛のような症状が起こることはあります。
スピロノラクトン(内服薬)
スピロノラクトンは、抜け毛の原因とされる男性ホルモンが働くのを阻害させる効果を持っています。ミノキシジルのような発毛効果ではなく、抜け毛予防に期待できます。その他にもヘアサイクルの改善にも期待ができるとされている薬です。ただし、副作用が少し多めになっている点に注意です。もともと利尿薬として使われていたことから頻尿や喉の渇きが起こりやすく、ホルモンの働きを阻害するためホルモンバランスが崩れやすく生理不順や不正出血のような副作用が出る可能性もあります。
パントスチン(外用薬)
パントスチンは、アルファトラジオールという有効成分が含まれている治療薬です。頭皮内で毛根にダメージを与えるジヒドロテストステロンの産生を阻害することで、抜け毛の予防が期待できます。女性でも使えるように抑制作用効果はマイルドになっており、それに比例して副作用も少ないのが特徴です。KIP スカルプヘアエッセンス(外用薬)
KIP スカルプヘアエッセンスには「毛母細胞成長因子(KGF)」が配合されており、この成長因子自体は毛根部分でも産生されています。この成長因子はヘアサイクルの成長期に関与していますが、加齢などが原因で生産が難しくなる成長因子でもあるのです。それが結果的に薄毛や抜け毛、発毛不全につながってしまいます。しかし、KIP スカルプヘアエッセンスにはそのKGFが高濃度で配合されていますので、自身で生産が難しくなったKGFを毛根に補充させて頭皮や毛髪を健康に保つことが期待できます。
月々かかる費用の目安
目的 | 治療方法 | 費用の目安 |
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抜け毛予防・頭髪の維持 | バントガール、スピロノラクトン | 月々8,000円~12,000円 |
髪の毛を増やす | スピロノラクトン+ミノキシジル外用 | 月々15,000円~30,000円 |
より効果的な発毛 | スピロノラクトン+ミノキシジル外用+α | 月々50,000円~80,000円 |
一方で外用薬も併用して治療を進める場合、内服薬のみよりも発毛効果を実感しやすくなっています。その分だけ費用は高くなっており、基本的に20,000円前後はかかると思っておきましょう。長期間続けるのであれば、予算にも余裕を持っておくことが必要です。
内服薬と外用薬に加えて、外科的施術を追加することでさらに発毛効果に期待することができます。どの施術を追加するかによって料金が変わってきますが、湘南美容クリニックのメソセラピーなら1回19,800円という料金帯です。
クリニックによって提供している薬は違う
上記の表では、ある程度の相場として記載していますが、実際に処方される薬はクリニックによって異なります。それに加えて、そのクリニックでしか処方されていないオリジナル治療薬もあります。オリジナル治療薬は効果に期待できる分、通常の内服薬よりも相場は少し高めです。追加施術の内容もクリニックによって大きく異なっており、メソセラピーにも複数の種類があります。それぞれ効果や費用が変わってきますので、もし追加施術を考えている人は医師やスタッフと相談した上で検討していきましょう。
女性の薄毛治療におすすめのクリニック3選
ここからは、女性の薄毛治療を行っているおすすめクリニックを3院紹介していきます。
AGAスキンクリニック レディース院
料金(1ヵ月あたり) | Balumo TSUBAKI:5,200円 女性薄毛治療薬:初回5,500円 女性用オリジナル発毛薬(内服薬3種):各7,700円 女性用オリジナル発毛薬(外用薬):15,000円 |
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無料カウンセリング | 対応 |
オンライン診療 | なし |
営業時間 | 10:00~22:00 [予約制] |
店舗 | 全国6院 |
特徴
- 女性のための薄毛治療専門院で実績がある
- 夜遅くまで営業していて予約制なので通いやすい
- 女性用オリジナルカクテル発毛薬を提供
- モニター制度やキャンペーンを使うとさらにお得
- 全額返金保証があるため初めてのFAGA治療でも安心
レディース院は夜22時まで営業していて仕事終わりでも行きやすいですし、土日祝も営業しているので主婦の方でも都合をつけやすいのは嬉しいポイントですね。お薬は郵送してもらえるので、通院は年1回で問題ありません。
AGA治療薬は複数ありますが、その中でもおすすめなのが女性用オリジナル発毛薬「Rebirth」です。発毛有効成分が高品質・高濃度で配合されており、内服薬と外用薬を併用することで体の内と外からホルモンバランスを整えてくれます。
希望するプランによって費用は異なりますが、1ヵ月あたり5,200円で育毛・お肌のケアまでできるサプリメントも人気です。効果に満足いかなければ全額返金制度もありますので、ぜひ前向きにカウンセリングを受けてみてください。
クリニックフォア
料金(1ヵ月あたり) | ①発毛トライアルプラン ベーシック(ミノキシジル30錠 1日2.5mg):6,545円 ②発毛トライアルプラン ライト(ミノキシジル15錠 1日1.25mg相当):1,078円* *初回クーポン利用時。2回目以降は3,272円
③スピロノラクトン内服スピロノラクトン:5,610円④ミノキシジル外用2%:14,025円 ※お得なセットプランもあります |
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無料カウンセリング | 薬の処方がある場合のみ無料対応 ※薬の処方をされない場合は診察料が1,650円発生します。 |
オンライン診療 | 対応 |
店舗 | 全国に10院以上 |
特徴
- オンライン診療に力を入れているクリニック
- スマホやパソコン、ネット環境さえあればどこでも診察可能
- カウンセリングが丁寧で強引な勧誘もない
- 定期配送を利用すれば15%OFFで続けられる
一切来店する必要なくお薬の処方まで行われるので、忙しい方や来院するのはちょっと抵抗がある…という方でも安心して受診できます。カメラとマイクさえあればアプリのダウンロードも必要ありません。
処方薬にはミノキシジルやスピロノラクトンなどがあり、単品購入とセットプランでの購入を選ぶことができます。本格的にFAGA治療を進めるのであれば、コスパの良いセットプランがおすすめ。
発毛トライアルプラン ライト(ミノキシジル錠)の定期配送だと、月々3,272円でFAGAの治療ができるコスパの良さ。さらに今なら申込時にクーポンコード【TRY】を入力すると初月無料になります^^
クレアージュ
料金(1ヵ月あたり) | 外用薬:~16,500円 内服薬:~27,500円 外用薬+サプリメント:~22,000円 外用薬+内服薬:~33,000円 |
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無料カウンセリング | 対応 |
オンライン診療 | 初診オンライン診療あり |
営業時間 | 【東京院】 火~金 10:00~14:00/15:00~19:00 ※水曜日は午前診のみ
土祝:9:00~14:00/15:00~18:00日月:休診日 ※店舗によって異なります |
店舗 | 全国5院(女性専門は東京・大阪・福岡の3院) |
特徴
- FAGA治療の実績が業界トップクラス
- 産後の抜け毛やコロナ後遺症の抜け毛の治療も対応
- オンライン診療も行っている女性専門クリニック
- SNSや口コミでも接客対応が高評価
- 治療料金は最大35,200円の明朗会計で安心
FAGA以外にも女性の薄毛には様々な原因がありますが、例えば産後の抜け毛やコロナの後遺症で抜け毛が増えた方に対しても、クレアージュは治療を行っています。薄毛の原因が自分でよく分からない…という方でも安心して相談ができますよね。
全国に5院あるので通える方は直接診察に行っても構いませんし、初診オンライン診療を希望した場合は、通院しなくても薬が郵送で届くのでとても便利です。その場合、自宅で採血キットを使って血液検査を行う場合もあるので、留意しておいてください。
クレアージュの治療費は最大35,200円と明朗会計となっており、無理な勧誘は一切しないと明言されているクリニックです。予算に合わせて治療プランを組んでくれますので、気になる方はぜひ一度無料相談をしてみてください。